2019/10/31
木で作る(ゆ
致知2013年5月号 p.15
工業デザイナー 水戸岡鋭治さんのお話より
「電車の車両をつくる時、床材に使うのは均一性があって低コストで、メンテナンスも容易な
プラスチックが圧倒的に多い。そこに木材を使おうとすると、高コストでメンテナンスが大変、
色もそれぞれ違って規則性がないと、いろんな問題があるんですが(中略)
会社員の立場ならプラスチック、しかし父親としての立場なら木材なんです。
日本の国は概ねそのように、立場によって答えが違う。」
仕事をしていても、他の素材で安く作ることもできるけど
木で作られたものを必要とされてご注文をいただくのだなと
思うことがあります。
また、立場によって答えが違うというのは、
言われてみればそうだなぁと気づきます。
木材の規則性のなさが、ある時は問題視されたり
逆に魅力として捉えられたり。
個人的にはそんな規則性のなさにとても魅力を感じます。
高コストで、メンテナンスも必要、それでも
欲しいと思っていただけるものを作る。
嬉しいことだなと思います。