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ブログネームマイケル竹若です。

先日、テレビを見ていると
オウム真理教の特集をしている番組。
その後別の番組で北海道の製菓メーカ六花亭の特集をしている番組を見ました。
オウム真理教は最悪な組織マネジメント。
六花亭は理想的な組織マネジメントの例として
両極にあるように事例を同じ日に学べたのは
偶然にしろ興味深かったです。
日本の犯罪史史上最悪のテロ事件を起こしたオウム真理教。
カルト宗教なので特殊なマインドコントロールをされた人々が起こした事件と思われましたがその内実は
無能と思われる人が評価され実力が認められない憤りや、妬みなど一般社会によくある感情を

悪用した組織マネジメントを行っていました。

私自身も仕事をしていて憤りや恨みを感じる機会が多いです。

例えば梱包用の袋が乱雑にしまわれいるので事務の方から

解決法を考えてと依頼されたときでした

もうすでに私が袋のサイズごとに箱を用意し

ラベルにサイズを記し棚に並べていましたが

梱包作業をした人がその表記を無視し乱雑に押し入れる状態でした。

私は「どんなに工夫しても決まりを守る意志が皆になければ意味がない

特に私は会社での意見が通らない立ち位置にいるのに従ってくれるはずがない」

と言った愚痴が口をついて出てしまいました。

私としては愚痴で仕事を引き受けるつもりだったのですが

その事務の方は業務拒否にとったらしく上司の方に告げ口をされてしまいました。

そしてその上司の方からは「私の会社はやりたい人の集まりにしたい

やる気がないのならやりたい人の席を譲ってほしい」と半ば退職勧奨を

うける受ける羽目になってしまいました。

その当時、父がガンで闘病中、下の弟が引きこもりを脱するため

人生初のアルバイトに挑戦するというタイミングでした。

そこで私が失業すると母の心労が重なる上に

弟にも悪影響を及ぼすのではないかと思い

不本意な気持ちを飲み込みどうにか雇ってもらえるよう懇願しました。

不用意に愚痴が出てしまった私のうかつさが原因だったので猛省しまたが。

今でもその事務の方とはわだかまりを感じています。

そんなありふれた感情を悪用したのがオウム真理教です。

一方六花亭は残業ゼロ、有給消化率100％

売り上げ目標、販売ノルマもなく売上高200億円

大手企業のメッキが剥がれそのブラックさを露呈している昨今では

稀有な企業です。

経営における意志決定の条件は一つ

「永続性につながるかどうか」

それは亭主小田豊さんの父豊四郎さんの言葉

「できものと食べ物屋は大きくなると潰れる。」

に基づいています。

規模が大きくなると人材のスキルにバラつきが出て品質管理が困難になる。

従業員の質を高めるために毎日社内新聞を発行して

社員のコメントを載せ、コミュニケ―ション向上や自己研さんを図ってます。

「一人一日一情報」と言って社員全員が一日に231文字以内で文章を投稿する

システムを作り社長が毎日目を通し、新聞に載せる記事を選んでいるそうです。

【※弊社もブログに致知という雑誌の感想を載せるように

業務命令が出ていますがフィードバックが全くないので

果たして、内容を読んでいるのか疑念を感じながらブログを書いています。】

内容は旅行の話や家族の話などプライベートなことから

仕事の不満や改善提案などビジネスに絡む内容など様々です。

セクションごとの不満がたまり社内コミュニケーションが毀損しないよう

人となりがわかるようにすることで相互理解を促しています。

また、作業について自身で改善し生地の端材を減らし廃棄ロスが出ないように

工夫した社員を紹介していました。

コミュニケーション向上や業務改善どころか新商品開発のヒントにもなったそうです。

海外旅行で見つけたお菓子を社内新聞で取り上げられ商品開発に至ったそうです。

永続性の源泉=地域住民に愛される企業

そのために東京など大都市には進出せず直営店は北海道内

あとは物産展やネット通販のみで地域ブランドを保っています。

永続性を保つ方法=ライバル企業に追いつかれない=時間をかけないとできないことを蓄える

小田豊さんは茶の湯に精通していてそこから経営哲学を学んだそうです。

潔く捨てる消耗部分と大事に磨いて使う時間をかけ熟成させる部分を見極める

個人的に六花亭について関心を持ったのはデザイン性の高さ商品のお菓子のデザイン

品のいいパッケージデザイン、今時珍しいメセナ活動にも積極的で

歯医者だった築75年の建築を図書館に改築し地域住民に開放したり

美術館などを運用している。その建物のデザイン性も目を見張るものがあります。

永続性は商品の品質だけではなく社内制度の充実さ地域の環境整備すべてがバランスをとることで

成り立つ。

世にはびこるブラック企業の経営者に爪の赤でも煎じて飲ませてほしいものです。

オウム真理教のように猛毒サリンをまき散らし社会に憎悪と恐怖をまきちらす組織もあり

逆に美しいくおいしいお菓子を社会に広め幸福感を社会に広める組織もあり

人間というのは奇妙な生き物だなと思いました。

以上。