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COLUMN

コラム

2018/09/30

ブログ_致知17年04月(投稿者:マイケル竹若)

ペンネーム、マイケル竹若です。

致知4月号を読みました。

私が気になった記事はP116の「日本を滅ぼす子供の貧困問題」という記事です。
日本は2012年調べで17歳以下の子供6人に1人が貧困になっているそうです。
貧困率は16.3%(1985年は10.9%)
27年で約1.5倍になるそうです。
ここで言う貧困は「相対的貧困」といって
まず可処分所得の高い国民から順に並べます。
そして人口の半分のところ中央値の金額を算出します。
(総人口1億2700万人なので、6千350万位の人の所得金額)
その金額の50%に満たない所得で生活している人々を言います。

問題になっていることは貧困は連鎖するという点です。
親の学歴と親の収入は高学歴であれば高所得と比例しています。
また社会的相続といって生活習慣も親から引き継ぐので
教養のある親からはよい生活習慣が身につき
逆の親からは悪い生活習慣が身につきます。
そのことが格差の固定化を生みます。

党利党略が先行した政策のため、人口比が多く投票率の高い高齢者に手厚く
若年層にあまり目を向けてきませんでした。
2014年の政策予算の割合をみると
高齢者に対する政策は54兆9000億円GDP比で11.2%
子供家族に対しては6兆6000億円GDP比で1.3%だそうです。
子供家族の約10倍、高齢者に当てられていますです。

税収を上げるために、高額所得者に重税をかけようという話があります。
そうなれば、高額所得者が海外に移住し、国全体が貧困の方向にスライドしていくだけです。
格差解消といっても頭を叩く政策では意味がないどころか、逆効果です。
人が低いところに流れていかない政策が急務です。
また消費喚起のため、お金の価値を下げ、物価上昇率2%を目指していますが
急激な物価上昇は悪しきインフレーション「スタグフレーション」を起こす懸念があります。
収入が安定しない人は物価が上昇するからといってローンを組んだり
モノの消費に回すことができないのでより貯蓄に回すでしょう。
企業も資材調達コストが上昇して、商品を値上げした分が相殺されてしまいます。
人為的な物価上昇は例えれば土壌改良や基礎工事をせずに建造物をたてるようなものす。
将来不安の改善という地道で長い土壌改良を先にしなければ、後で膨大な改修が必要となってしまいます。

政府だけでなく企業もベテラン従業員が長く働いてくれる状況に甘んじ
新規採用を控えてきました。
そのことが就職氷河期を生み現在では逆にベテラン従業員の退職で
人手不足による加重労働を生んでいます。

日本人は汗水流して懸命に働くことが美徳とされています。
投資など楽して儲けることは悪とされています。
そのため、定年後も老体にムチを打って働く人が多いです。
一方欧米では定年後働く人は少ないそうです。
欧米のエグゼクティブは投資をして仕事を40代で早期退職。
ゆとりを持った生活を送っています。
そういう人は商品価値の高いモノを消費します。
そのことがプレミアムブランドを醸成する土壌になります。
商品単価が高いものが売れれば、労力に対し収益が改善します。
企業のワークライフバランスも改善します。
また世代交代がスムーズに行われます。
日本人が長く働く傾向にあるのは、仕事の中で自己実現をして
存在意義見出すため。逆に欧米人は仕事は自己実現の手段と
考えているのかもしれません。

就職氷河期で社会参加できなかった人たちは今、中年になっています。
2016年内閣府調査では15~39歳の引きこもりの人は約54万人。
40歳以上の方は調査されてないので、顕在化してない人も合わせれば
もっと多いでしょう。
そういった人たちは精神疾患を患っている事が多いので
治療とともに就業訓練を行わなければならない状況です。
これは社会的リスクになっています。
若い時にスキルを身に着けさせることができていれば
今よりも、低コストで社会的リスク回避ができていました。
しかし、現状は個人個人の自己責任と片づけられ
企業は自社利益の追求、短期的な経営目標を達成することに邁進して
このリスク回避にコストをかけることを先送りにしてきました。

貧困は大きな争いを生みます。
それは生活苦の原因を他民族、他人種、他国に求めるからです。
そして戦争は富の再分配を促します。
歴史を見れば恐慌から大戦、戦後復興からの好景気
そして、景気後退から恐慌また大戦と繰り返しています。
今は、好景気からの景気後退、リーマンショックを
恐慌ととらえるのなら大戦への移行期と言えます。
戦争は究極の景気刺激策といえます。
ただし、技術革新をした今、世界規模の戦争が行われれば人類が滅びる可能性があります。
戦争被害を山火事に例えれば、産業革命以前の戦争は野焼きぐらいの被害だったのが
現代では大きな山脈を丸々消し飛ばしてしまう被害が出るでしょう。
私たちは、戦争の悲惨さに触れる機会は多いけれど
戦争という手段を選んだ人々の気持ちや、状況を顧みる機会は少ないと思います。
将来を悲観した多くの人々が、戦争という手段を選ばないように願うばかりです。

先ほどの話は少し大げさですが、過重労働、人手不足という問題に関して
こういった社会を想定した大企業の優秀な経営者たちが企業の垣根を超えた
対策を考え、社会参加できにくい人を救済する策を講じていれば
社会的リスク軽減になりこんな事にはなっていませんでした。
例えば、人材育成のノウハウを企業の垣根を超え共有する取り組みをしたり、
適性がない場合求人情報を共有し、マッチングに手を尽くすべきでした。

最近の研究で、働き蟻の中に必ずさぼる蟻が出てくる理由が解明されました。
専門用語で言えば「閾値が低い蟻」だそうでず。
1日に1回掃除する蟻もいれば、1日に2回掃除する蟻もいる。蟻によって働く頻度が違う。
1日に1回掃除する蟻は1日に2回掃除する蟻がいるから掃除する必要がなくなる。
そうなると何もしない蟻が必ずでてくる。
逆に2日に1回しか働かない蟻が多い群れでは1日に1回掃除する蟻がよく働くようになります。
なぜそういう働かない蟻を寛容するシステムを取っているかというと冗長性を確保しているそうです。
よく働く蟻がトラブルに見舞われたとき、替わりに働き出すということです。(頻度は落ちますが)
人間と蟻、個体で見れば人間のほうが遥かに大きいが、組織で見れば蟻のほうが永続性のある
優秀なマネジメントをしているといえます。
ブログの下調べで得た雑学ですが、人類の総重量と全ての蟻の総重量は同じだそうです。
人間は知能があるためついつい尊大になりがちですが、地球規模で考えれば小さな存在かもしれません。

著者の占部賢志さんは子供の貧困を改善するため寄付やボランティアをするべきと語られています。
先日「カンブリア宮殿」という番組でこども食堂という取り組みが紹介されていました。
子供に無料で食事を提供、栄養失調を防ぐだけでなく、孤食を防ぎ心の支えになる取り組みだそうです。
最近の貧困は目に目に見えなくなっていると語られていました。昔はつぎはぎだらけの洋服を着て
目に見えていましたが、現代では低価格で衣料品が買える為、傍からみてもわからない。
子供も気を使って言わない子が多いそうです。
観察力が必要です。

私の意見ですが、現状を改善するためには質の目利きが必要です。
商品を購入する場合でも、値段やブランドに惑わされず、労働力の搾取や環境負荷の高い製造方法や材料
を使用していない商品を選ぶ観察力が必要です。
国連は持続可能な開発目標(SDGs)を去年発行しました。
http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/17430/
17の目標を掲げ、人類が永続的に暮らす事ができる社会を実現しようとしています。
投資の世界でもこの目標が注目され、財務的な数字だけでなく
有給消化率や、育児休暇の取得率なども考慮して投資先を見極めるケースが増えているそうです。
経営者も、こういった目標に注目しているようです。
以前観た「カンブリア宮殿」で新潟のレストラン三宝の経営者の方が出ていました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2017/0309/
業績のいい店舗でも閉鎖したそうです。それは労働環境がよくなかったためだそうです。

こういった目利き観察力を養うためには教育が必要です。
吉野家ホールディングスが吉野家でアルバイトしている学生を対象に奨学金制度を
設立したそうです。そういった取り組みが増えればいいですね。
日本は高校・大学・社会人と順番が定められています。
順番から逸脱すると極端に面接機会が減ります。もっと柔軟性を持った社会が必要です。
スキルが足りなく、適正にかなわなかった人が再チャレンジするための修養の場がいります。
少子化で大学と企業が困ってるなら、産学連携で社会人向けの短期間の学校を企画し
実践に即したカリキュラムを開発して欲しいものですね。

今回のブログは言いたいことが多く、自分でも期限以内にまとめられなかったのが残念です。
乱文にて失礼いたしました。

マイケル竹若でした。
以上。

 

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