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COLUMN

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2018/06/30

働き方改革についての持論(投稿者:マイケル竹若)

ブログネーム、マイケル竹若です

先日テレビで外国人料理人が
日本の料理人を見学する企画の番組で
うなぎの職人を取材していました。
うなぎに串をうつところで
身の厚みによって山谷をつけて
串をうつという説明をされていました。
こういった細やかな配慮は
江戸時代ぐらいの昔の人が
考えたものだとおもわれますが
それはやとわれてやらされ感のある
仕事では思いつかない配慮ではないのかと
思いました。
家具では部品の接合部分の処理に
面合わせと、V目地処理といった方法があります。
面合わせというのは接合部分に隙間がなく
一体的に処理する加工です。
V目地処理というのは接合部分に
組立て前に面取り加工を施したものです。
組立てた後に塗装することが多いのですが
たまに肘の接合部分が
横側にV目地加工されているのに
前の接合部分が面合わせになってる不良が
あります。
その椅子の場合、本来は側面も前面も面合わせ
の処理をしなければならないのですが
加工段階で面取りをしてはいけない箇所まで
面取りをしてしまった。
そして組立てセクションでも
そのミスを見逃したまま組立て段差が出来た
前面部だけをすり合わせたため
ちぐはぐな加工のまま塗装セクションまで
不良が見過ごされることが多いです。
それは雇われてやらされ感がある状態で
仕事をしているためで、
そういったやらされ感が日本社会に
閉塞感を生んでいる一つの理由でしょう。
働き方改革は過重労働の是正。
次世代産業への形態変化が目的です。
メディアの報道は非正規雇用に問題があるという
報道がされていますが私の持論では
正規雇用の側に問題があると思います。
経営環境が目まぐるしく変わる昨今。
環境にあわせ即座に体制変化を
促していかなければ企業の国際競争力が
低下してしまいます。
日本の雇用システムでは古くからの慣習で
終身雇用が是とされ正社員の流動性が他の
先進国に比べて低いです。
そのしわ寄せが若年層により団塊の世代が
老年化した今になって人手不足
が出てきているのでしょう。
現在就職氷河期で無業状態にある人々が中年期
にさしかってるという社会問題が顕在化しています。
若いときに比べ中年期になると柔軟性を失うので
就労支援も困難を極めます。
どんな職業にしても本来一人の人材が
一人前になるまで10年かかります。
株式会社では株主配当でそのコストを払えなくなり
団塊の世代に頼る構造になってます。
そしてその10年かかるコストを先延ばしに
してきました。
就職氷河期でも一人前になっている人は
元からの優秀な人である可能性が高く
日本の雇用システムは優秀な人を振るいにかける
事ばかりに長けて一般的なスキル以下の人を
育てる能力が欠落しています。
これは労働組合が職種事に結成されている欧米に比べて
日本の場合は企業ごとに結成されているため企業論理が先立つ為でしょう。
このシステムはメリットデメリットがあり
労働組合が賃上げ要求しずらいので
インフレに強いシステムです。
反面デフレに弱いシステムです。
働き方改革の法案が通り同率労働同率賃金。
高度プロが実現化しようとしています。
この歪な労働環境を是正されることを期待します。

 

以上。

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