2018/06/14
致知 感想(もけけ)
「捨てるものなんてなくて、全てがアートになるんです」
これは美術家の上前智祐さんの言葉です。
この方は仕事を別に持ちながら創作活動を続け、海外でも展示会を開いている方です。
彼は工場で働いていて、作品のもととなった素材も職場で出た油やボロ切れだったそうで、それを宝物だったと語っています。
清潔で綺麗なものに慣れすぎてしまった人達からすれば「それがアートなのか」と思う人もいるかもしれませんが、個人的に近いなあと思うのが子供の頃集めた石や木の実です。
よくポケットに突っ込んで持ち帰っては母に怒られたものですが、私にとっては美しい自然のアートでしたし、それらを探して林の中を歩き回ったり草むらにしゃがみこんだ時の土の匂いや小枝を踏む音なんかの記憶も含めて宝物でした。
子供の拾う石なんかと美術家の作品を一緒にしてはいけないかもしれませんが、そういった自分にとって大切なものを芸術にとりいれたからこそ、素敵な作品を作り続けることができるのかもしれませんね。
Wlriter:もけけ