2018/05/31
デンマークデザイン展（投稿者：マイケル竹若）
ブログネーム、マイケル竹若です
岐阜県現代陶器美術館で開かれている
デンマーク・デザイン展を見に行きました。
学芸員の方の解説を聞きに行くために
雨の中、履き替えたばかりのブリジストンのタイヤの
レイン性能を試すがてらに車を走らせました。
BABYMETALのアルバム2枚をちょうど
聞き終えたタイミングで現着。
陶磁器の美術館なので普段は陶磁器を
展示しているのですが
今回は初めて家具の展示をしたそうです。
デンマークのデザインは陶磁器をきっかけに
広まったそうなので今回の展覧会が
企画されたそうです。
以前のブログで
働き方改革について
意見を書きました。
そちらでデンマークと日本の
労働生産性の違いを取り上げました。
1年の労働時間と一人当たりのGDPを比較
・1年の労働時間
デンマークは
1410時間
日本は
1713時間
日本はデンマークより303時間
多く働いています。
8時間労働として約38日間
・一人当たりのGDP
デンマークは
543万円
日本は
453万円
日本はデンマークより
90万円少ない。
・1時間当たりの労働生産性
デンマーク7647円
日本5014円
日本はデンマークより
2633円少ない。
日本人はデンマーク人より
年間で8時間労働として約38日間分長く
働いているにもかかわらず
一人当たりのGDPは90万円ほど少ない
1時間ごとの労働生産性は
2633円少ない。
という実態です。
デンマークはドイツと東欧に面した国で
高品質で低価格な製品が流入してきました。
そして資源が少ないので
低価格大量生産のモノづくりではなく
高品質なモノづくりを行ってました。
デンマークデザインの特徴は
イギリスや中国の伝統的なデザインを
踏襲しリデザインスタイルです。
日本で人気のあるYチェアーも
中国の明のイスからインスパイア―
されデザインされました。
中国は床がコンクリートの家が多いそうで
独特のイス文化があるそうです。
展覧会に行くと有名な家具デザイナー
の名前がたくさん展示されていました。
ハンス・J・ウェグナー
フィン・ユール
ボーエモ・エーセン
コーア・クリント
※展示の解説文では現地の発音に合わせ
表記が違います。
知識が浅いので
名前は聞いたことがある
巨匠でしたが
こんなにデンマーク出身の
家具デザイナーが多いなんて
おどろきました。
職人気質で堅牢性重視のデザイナー
建築デザインから家具をデザインし
彫刻的フォルムを追求するデザイナー
子弟関係などや作風の違いが知れて
面白い展示でした。
岐阜の展示では北欧家具メーカと
ライセンス契約している
株式会社キタニがリプロダクトした製品
が置いてあり資料はほかの巡回会場と
くらべ多いです。
張りを半分カットされた家具も置いてあり
シュロ縄や馬の毛でクッションなどが
使われていました。
座れるイスも展示されています。
新品が置かれていたそうですが
巡回するうちに手垢がつき変色していました。
普段私たちが作っているイスとは違い
手なじみのいい独特のカーブがかかった
肘かけが官能的な感触があり
幸福感に満ちた時間を過ごすことができました。
こういった家具を制作していると楽しいだろうなと
思いました。
デンマークは幸福度ランキングで3位
ちなみに１位はフィンランド
２位はノルウェー
４位はアイスランドと
北欧の国が４位まで占拠しています。
日本は５４位です。
なぜこんなに低いのだろう
デンマークに移住したくなりました。
以上。
