2018/02/18
言葉にならない(マイケル)
ペンネーム、マイケル竹若です
ある日、夕飯にサッポロ一番と餃子を
食べてると、NHKの番組で介護の特集をしていた。
松浦晋也さんの母親が認知症を患いその介護の
奮闘を語られていました。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22222280T11C17A0000000?channel=DF140920160925
ごく一部ですが壮絶な話でした。
介護疲れから
通勤の人混みを歩いていると
無意識に「死ねばいいのに。」とつぶやく
ようになったそうです。
尿漏れシートをつけてくれないので
自身につけ放尿したこともあるそうです。
また
何度もキッチンで食品を
むさぼり食べ続ける
異常行動を止めるため思わず
手をあげ、滴った血を見て我に返ったそうです。
認知症の恐ろしい面はしばらくするとその怪我を
なぜ負ったのか本人が忘れてしまうことです。
語られていた印象的な出来事は
母が2階で生活するのは危険だから
1階で生活するようになったエピソードです。
それは母の生活の一部がはげ落ちたようと
おっしゃっていたと思います。
もう2度と2階の部屋に行けなくなった
たったそれだけの事ですが
お母さんの日常が痴呆症に奪われる
虚しい気持ちになります。
松浦さんがクリアファイルから捨てられない
と語られるメモを取り出し紹介されていました。
それは、医者から日記を書くように勧められた
松浦さんの母が書いた日記メモでした。
内容は「何にもない一日でした。」と書かれていました。
何にもない一日が認知症を患うとどんなに尊いものかと
思いしらされました。
ラーメンをすすりながら見ていたので
鼻水が垂れてきました。
テッシュで鼻をかみながら
言葉にならない気持ちになり。
鼻水とともに涙が流れた夜でした。
深刻なのはヘルパーさんが自身の親の介護で
退職することになったそうで
介護の担い手がどんどん減っていきます。
日本社会全体がこういった深刻な
事態に陥ることを考え真剣に対策を
講じていかなければと思いますが
何をすればいいか途方に暮れています。
できることはまず
松浦さんの著書を読み込もうと思います。
以上