2018/08/31
読書感想文（投稿者：マイケル竹若）
ブログネーム、マイケル竹若です。
学生たちが宿題に追われている中
私も社内ブログに追われてました。
なにかネタがないか？
そこで
夏休みの宿題の定番、読書感想文31
今回は読書感想文としてブログを書きました。
感想文として選んだ本は
本屋でタイトルが気になっていた
曽和利光さん著
「悪人の作った会社はなぜ伸びるのか？」
と言う本です。
センセーショナルなタイトルですが
内容はブラック企業を批判する単純な
内容ではなく
一般論として善とされている事が
経営において悪影響を及ぼしたり
逆に経営において成長させる試みが
従業員から見ると悪人に見えると言う
経営の落とし穴を書いる本です。
社会通念的に善とされている行動は
承認欲求から来る行動である側面が有り
他者や社員に好かれようとする余り
打算的な言動が保守的な経営を招き
知らず知らずの内に会社が衰退すると言った
警鐘を書いていて
逆に社員が眉をひそめる様な経営は
企業の存続の為の試みである事もあり
一見すると悪人に見える場合がある
という内容です。
最近、ハラスメントや働き化改革の
影響で多様な働き方が善とされていますが
多様性はストレスの多い環境を生み出します。
仕事重視の人はプライベート重視の人の
振る舞いを見てフラストレーションを感じる
協調性重視の人はストレートな物言いを
する人に不快感を感じるでしょう。
何かを深く追求するひとは、好奇心旺盛な人が
次々に色々なことに手を出す人に苛立ちを感じる
でしょう。
今の時勢としては、多様性を容認する風潮が
ありますがそれは、事業内容や規模によって
ケースバイケースでバランスを取るべき
と書かれています。
実際の現状を考慮して取り入らなければ
逆効果を及ぼす可能性があります。
対立する事項かどちらが悪いどちらが善
という話ではなく経営方針に合うかどうかが
重要になると思います。
定形手仕事で同じ商品を同じ手順で定量生産
している事業内容であれば、協調性重視で
保守的な経営も良いでしょう。
ただ定形手仕事はオートメーション化
により機械に代替され易い事業内容です。
淘汰が激しいので、今居る従業員の食い扶持を繋げる
いわゆるライスワークとして今後事業継承しない
という覚悟が要ります。
非定形手仕事、非定型分析、非定形相互など
創造性が必要な事業内容で今後事業継承を
考えている企業は環境を変え
様々な取り組みを試みるのも良いでしょう。
但し現場での摩擦が多くなり、マネジメントが
難しくなるという事を覚悟しなければなりません。
どちらが善悪ではなく今後の意志が問われる
いいとこ取りは出来ないと思います。
経営は革命家タイプと宗教家タイプに
分かれるそうです。
革命家タイプは環境や他者に変化を求め
宗教家タイプは内面に変化を求めます。
革命家タイプは改革を推し進めますが
常に理想が高いので満足出来ないので
精神的な幸福感が得られにくい
宗教家タイプは考え方を変えていき
精神的な幸福感は高いですが
反面、制度や設備の大きな改善を
しないので次第に衰退していきます。
私にはどちらが良いか分かりません。
この本を読んで感じたのは
高度経済成長から景気が低迷
（※バブル景気はアメリカの都合による
政策で、金あまり現象が起こった結果
なので経済成長とは言わないと私は思います。）
しているのは事業内容に社会的意義がないのに
事業転換もしくは廃業をしないで只々企業の延命の為
不採算な事業を続けた企業が多く不良債権処理が
進まなかったことに依ります。
革命家でも宗教家でも事業内容が時代に
沿ったものか吟味し、事業転換するのか
廃業を計画的に行うのかという覚悟が
要るのかと思いました。
以上。
