2018/06/30
致知2017年2月号の感想(投稿者:マイケル竹若)
マイケル竹若です。
致知2017年2月号を読みました。
ルミネ社長新井良亮さんと良品計画の松井忠三さんの対談記事
が気になりました。
良品計画は元々、西友のプライベートブランド無印良品が独立して
できた会社です。
無印は一度2000年代に赤字に陥ったことがあります。
セゾングループのカリスマ堤清二さんが去った後業績が悪くなります。
経験主義に基づいた、ビジネスをしていたのが原因だそうです。
その後、業績を回復させます。
経験や勘を排し、マニュアルを基準に経営をしたことで回復したそうです。
店舗用の「MUJIGRAM」本部用の「業務基準書」という2つのマニュアルを作成。
それに基づいて業績を回復しました。
なんと、2000ページもあるそうです。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20140326/389816/0052.jpg
しかも毎月更新しているそうです!
年間4000から5000件改善要求があるそうです。
引用元HP:http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20140326/389816/?P=1
無印良品の商品展示にしても指示する人によってバラつきがあり
展示を直しても、別の人が来たらまた展示を直すようにように指示され
いつまでたっても終わらなかったそうです。
全社通した同じマニュアルがあれば、基準が客観的になり作業性が
速くなるそうです。
また人材育成や人員配置もしやすくなるそうです。
マニュアルもやる手順を書いてる
ただの決まり事なら中々定着しません。
すぐに形骸化してしまします。
それに、マニュアルといえば負のイメージがあります。
いわゆる「マニュアル人間」という言葉です。
コンビニに行くとなんでも割りばし、手拭きが入っていて
気分を害すこともあるでしょう。
(必要なのに入ってないときのほうが、クレームが来るので仕方ないと思いますが。)
この「MUJIGRAM」が普通のマニュアルと違うところ
重要なポイントは「どうして、この作業をやるか?」
という目的を言葉と写真で明記していることです。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20140326/389816/0029.jpg?__scale=w:577,h:800&_sh=0d60d20690
【写真1】服の折り畳み方のマニュアル
何を・なぜ・いつ・誰がをはっきり言語化しています。
一般的な会社では、なぜやるかというのは、口頭だけ伝えたり
酷いところでは、目的なんてわかってるものとして
何も伝えないところもあります。
最近、職人業界でもマニュアル化、数値化が盛んに行われています。
製麺機を製造している大和製作所では需要を増やすため、調理学校を作り
店を持つ人を増やす取り組みをしています。
その学校では調味料を0.1グラム単位でレシピを制作。
また経営面の講義も行います。
http://www.yamatomfg.com/
また左官会社での壁塗り研修では等身大モニターにベテラン職人の動画
を流しそれと同じ動きをして練習しているところもあります。
逆に自分の作業風景を流し自分の手際を客観的に分析し、早く習熟する
工夫をしている会社もあります。
モーションキャプチャーという人の動きをコンピューターに取り込む
ハイテク技術を利用して、職人の動きを残そうという取り組みもあります。
将来ロボットに、その動きをダウンロードして働かせるということも
夢ではありません。
今の時代、経験と勘だけに頼った経営はリスクが高いのかもしれません。
マイケル竹若でした。
以上